トポロジカル物質の技術で世界を変える!東大発のスタートアップTopoLogicでは、ビジョンの実現に向けて一緒に頑張ってくれる仲間を募集しています。
そこで今回は、採用強化中のポジションである『事業推進責任者・事業統括』にスポットをあてました。具体的な仕事内容から裏話まで、CEO佐藤がざっくばらんに答えます。
採用情報の詳細は、下記リンク先をご覧ください。
https://open.talentio.com/r/1/c/topologic/pages/68572
インタビューに答えた人
代表取締役CEO|佐藤 太紀
東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻修士課程修了。大手外資系コンサル企業、産業用ドローンのスタートアップ企業のビジネス統括を経て、2021年11月より代表取締役CEOに就任。
『事業推進責任者・事業統括』とは、どのような仕事ですか?
一言でいえば、顧客と当社エンジニアとの間に立って提案や調整を重ね、プロジェクトを立ち上げから成功まで導く仕事です。現在は私が兼務しているのですが、専任の担当者をお迎えすることで、会社としての成長をより加速させていきたいと考えています。
具体的な業務内容を教えてください。
まずは大手企業とアポイントを取り、トポロジカル物質の技術を用いた当社ソリューションの紹介・提案をしていただきます。
そして顧客から持ち帰った情報をもとに当社エンジニアとディスカッションし、理論的に可能な案と、技術的に実現可能なラインとをすり合わせてより精度の高い提案内容を固めていきます。これらの工程を繰り返して商談を重ね、新たな共同開発や新規事業の立ち上げを担うポジションです。
また、新規・既存の複数のプロジェクトの管理もお任せします。顧客・当社エンジニアの双方とコミュニケーションを取りながら、現場をリードしていただきます。
進捗具合によって軌道修正を提案したり、ここをもう少し深掘りしてみようという投げかけをしてみたり、顧客とエンジニアの双方が同じ目線を維持し続けながら目標を達成できるように橋渡しをする役割ですね。
勤務場所や日々の働き方について教えてください。
拠点は東京大学構内にある本社ですが、顧客先にも訪問してもらいますし、エンジニアの開発拠点にも顔を出してもらいます。毎日必ず出社しなければいけないわけではないので、リモート勤務も併用しながら、オフラインとオンラインで社内外の人々と良い距離感でコミュニケーションをとって、信頼関係を構築してほしいですね。
商談先は都内が多く、ごく稀に地方出張もありますが、基本的に平日で完結するので土日や祝日の勤務はほぼ発生しません。
どのような知識が役に立ちますか?
理系的な素養があると理解を深めやすいと思います。
ですが、必ずしも専門知識が必要というわけではありません。実は私自身も「トポロジカル物質って何?」というところからスタートし、手探りでやってきました。技術的なディテールの話ではなく、シンプルに「自社の技術で何ができるか」を突き詰めて考え、行動に移していくことが大事ですね。
提案内容はどのような流れで決めているのでしょうか?
商談前には、当たりを定めた業界・企業の課題を仮定して、そこから当社の技術でどう解決できるか、ホームページなどを見ながらああでもないこうでもないと可能性を愚直に探っていきます。
そうして提案内容をある程度イメージしたうえで訪問するのですが、いざ企業の方とお話してみれば「実はこんなことに困ってて……」と、まったく想定していなかった課題が出てくることも多いです。(笑)
ただ、下調べを行うことによって、どんなことに使えそうかのイメージを先方に与えることは重要ですね。それによって結果として上のような話を引き出せることが多いです。
でも正直に言うと、提案の8割が外れてもいいんです。正しいとか、間違ってるとかじゃないので。最初に持ち込んだ提案の反応がよくなくても、自分は理屈で考えてるからそこにニーズがなかったんだな、とドライに受け止めて次のアイデアをどんどん発信してもらいたいです。
大切なのは、顧客先やエンジニアとのコミュニケーションを重視すること。そして顧客先の事業や環境に興味を持って、どんなところに課題や解決のヒントが潜んでいるのか? ということを常に考えて、あらゆる可能性を探り続けることですね。
アポイント先の企業について教えてください。
当面は、当社と過去に接点のあった企業への挨拶回りを中心にお願いしたいと思っています。これまでにも多くの企業の方とお話をさせていただいていたのですが、まだ技術的に未熟かつ実証のキャパシティも少なかった頃は特に、せっかく時間をいただいても満足なご提案をできずに終わってしまうことが多かったので。
でも今は開発体制が整ったこと、共同研究などが進んできたことで当社からご提案できる幅も広がっています。ですから、まずはそういった具体的な協業には至らなかった企業と再び接点を持っていきたいです。
もちろん、新規開拓もどんどんしてほしいと考えています。展示会やピッチイベント、ネットワーキングイベント等に出席して、連絡先をばんばん交換して可能性を拡げてもらえたら嬉しいですね。
現在進行中のプロジェクトにはどのようなものがありますか?
現在は電子部品などを製造・販売している複数の大手企業との共同開発が進行しています。
ここではあまり詳細をお伝えできないのですが、プロジェクトを通じて新規ビジネスの検討や製品ラインナップの拡充など、各社と幅広い可能性を探っているところです。
理想としては常に6件程度のプロジェクトを回していきたいので、まずはそのための営業力とプロジェクト遂行能力を確保して、付加価値を発信していきたいと考えています。
どんな時にこの仕事を面白いと感じますか?
商談で自分がまったく想像もしなかった、現場目線での技術の応用を持ちかけていただいた時にはハッとさせられます。現場でそんな課題が存在するんだ、と知的好奇心がすごく刺激されますね。
以前、業界ならではの古くからの慣習や技術継承にまつわる深刻な課題を伺った時には、なんとか力になりたいという気持ちがより強くなりました。
ただし、それらの課題解決に向けて動き出すためには共同でPoCをしていく必要があります。しかし業界的に小規模な企業が多くて投資ができなかったり、事業規模が期待できなかったり、となった時に、当社としてもボランティアで進めていくことはできないんです。
それでもこういった現場の深刻な声を聞くと、何かできることはないのかという思いが募っていくんですね。
たとえば該当の業界は小規模な零細企業が占めているけれど、実はその業界の上流や下流に巨大企業が多い、というケースがあります。だったらアプローチ先を変えて、上流・下流の業界の課題を当社の技術で解決することで、最初に接点を持った業界の課題も間接的に解決できないか、ということを考えたりもします。
トポロジカル物質はこれまでの物質の常識を覆す特異な性質を持っていますが、その性質の応用の仕方を掘り下げていくとシンプルに『熱』の技術ということになります。『熱』は産業のあらゆる現場で用いられます。
ですからトポロジカル物質の斬新な特性に興味を持っていただくことで、私たちでは想像もつかない、思いがけずディープな課題やニーズを掘り起こせることもあるんです。すると、じゃあ当社の技術でどんなことができるのか?という可能性をどんどん拡げていけるので、とてもわくわくしますね。
この仕事で苦労したことや失敗談などがあれば教えてください。
苦労したことで言えば、トポロジカル物質という新しい概念の技術をなかなか理解してもらえないことでしょうか。
TopoLogicの体制がようやく整いつつある段階ということもあり、現状では魅力をうまく伝えきれず、具体的な商談まで移行できないケースが多いことを歯痒く感じています。「面白いね」とは言っていただけるのですが……。
今は実証実験を重ねている段階ということもあって、「技術や製品として確立されたら声をかけてほしい」との声も珍しくありません。それでも技術的には興味を持っていただきやすいので、折れずに様々な企業と接点を持っていくためにも、専任の事業開発責任者を迎えて体制を構築していきたいです。
『事業推進責任者・事業統括』には、どのような人物像を求めていますか?
とにかく「このプロダクトを世に広めたい!」「他社にない面白い技術で世界を変えてやる!」というパッションを持っていることが大事ですね。その上で、じゃあそれらを実現するために何をすればいいのかを自分で考えられて、フットワーク軽く相談できる方が理想です。
特に、この事業を3〜4年かけてどれだけ大きくできるか、という視点は欠かせません。もちろん会社としては10年、20年の長期スパンで見ていかなければなりませんが、まずは目先の数年でどこまで成長していくか、目標感を常に擦り合わせられることが重要だと考えています。
たとえば4年後にこれぐらいの規模でこういう事業をやっていて、お客さまとこんなお付き合いをして、こういうリリースをできていて、という……ざっくりで構いませんが。そういう強い思いを持っていて、そこに向かってどう動くのかを自分なりに考えられて、独りよがりにならずに周囲を巻き込んで動いてほしいです。
そのためにも、疑問や不安があればいつでも私やエンジニアに相談してほしいと思っています。
「この目標を達成するために何人ぐらいエンジニアが必要だと思いますか?」「どういう業界ならエンジニアリングとして動きやすいですか?」など、ディスカッションから気軽に始めて可能性を柔軟に拡げていってほしいです。
何か思うことがあった時に、臆せず報告や相談をしてもらえたら、私たちはそのためにできることを真剣に考えて一緒に行動していきます。そういう姿勢って、スキルや経験だけの問題ではないですよね。
ですから技術やビジネスに関する経験が浅くても、エンジニアとちゃんと議論したうえで自分なりに理解して咀嚼して、それをもとに「だったらビジネスの観点ではこういう動きをすればいいのかな」と考えられる方なら、事業統括としての素質が充分あると思うんです。
最終的にはどれだけ強い想いを持ってそのために行動できるかが大事なので、とにかく目的意識とパッションを持って、私たちと一緒に頑張ってくれる方がいいですね。
『事業推進責任者・事業統括』に対して、どのような成長を期待していますか?
現在TopLogicは小規模体制ですが、将来的にはチームを拡大させていくことを目標にしています。そうなった時に、事業統括として全体をまとめてくれるポジションになってもらえるといいなと思います。
もちろん一番大事なのは本人の意向なので、プレイングマネージャーであり続けたいという姿勢であれば、その意思を尊重します。
今回の採用によって叶えたい目標・プランを教えてください。
全体としては、専任の担当者を迎えることで細やかな提案や管理を徹底して事業を拡大していく、そうすることでトポロジカル材料の社会実装をいち早く実現させることが何よりの目標です。
個人の展望としては、より経営判断に注力していきたいですね。業務提携や共同開発に留まらず、包括的な製造に関する提携や資本提携、資金調達など、代表としての業務に専念して会社の長期的な成長に向けて尽力していきたいと考えています。
最後にこの記事を読んでいる方に向けて、メッセージをお願いします。
TopoLogicはまだまだひよっこな会社ですが、「新しい技術で世界を変える」という野望をを本当に実現するために、開発とビジネスの拡大に今後も邁進してまいります!
現在はトポロジカル物質への世界的な注目を関心だけで終わらせず、実際にエンジニアリングして社会実装していくというステップを踏んで、事業化を急ピッチで進めているところです。
そんな私たちと一緒に、新しい産業の立ち上げをやっていきませんか?
少しでも興味関心を持ってくださった方は、お問い合わせフォームかinfo@topologic.jpまで、ぜひご連絡ください!!
★採用情報の詳細は、下記リンク先をご覧ください。
https://open.talentio.com/r/1/c/topologic/pages/68572
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